もはや日本でもっとも有力なインテリア関連の見本市となった「インテリア ライフスタイル」展。今年も6月2日〜4日まで東京ビッグサイトで開催された。
【拡大写真や他の紹介写真】 今回の出展者数は618社(国内438社、海外192社)。展示されているのは、家具やデザインプロダクト、生活雑貨、キッチンツールなど、生活に密着したリアルでデザインコンシャスな展示が魅力だ。
まずメイン会場のアトリウムでは「giving style」と称して、さまざまな贈り物のスタイルを見せた。雑誌や広告で人気のスタイリスト、中林友紀氏や窪川勝哉氏など、目利きのゲストスタイリストが選ぶギフトも展示された。
「丸若屋」は丸若裕俊氏がプロデュースするブランド。日本の伝統技術をモダンプロダクトに……というプロジェクトはこれまでも多々生まれてきたが、「丸若屋」の場合はデジタル的な感覚も取り入れるような、新しいセンスが感じられる。これまでも印伝や九谷焼をテーマにしたユニークなプロダクトが生まれてきたが、今回の新作は越前漆器の技術を生かした漆器。
本見本市の本拠地フランクフルトの見本市での人気企画「Talents」。今年も9組のアーティストがピックアップされた。
デザイナー海山俊亮氏の「マイクロワークス」のブースでは、新商品の傘「Tail」などが展示されていた。傘の上の動物(MOMONGAとMONKEYの2タイプ、5250円)の尻尾がバンドになっていて歩くたびに尻尾がゆれる。
●新企画「TOKYO LIFESTYLE PHOTO」
そして新企画として行われたのが「TOKYO LIFESTYLE PHOTO」。これはギャラリーとインテリアショップ11社が組み、写真とインテリアのコーディネイトを提案するもの。会場外のインテリアショップ内にもサテライト会場を設け、奥行のある企画となった。
TIME & STYLEやIDEE、小山登美夫ギャラリーなどが参加した。
そしてやはり強いのが、日本の技術をベースにした新ブランド群。いくつか新顔を紹介しよう。
「HASAMI」は新デビューした波佐見焼きのモダンブランド。老舗・中川政七商店との関わりから生まれたテーブルウェアを発表。アメリカのダイナーウェアのような、日本的な民藝(みんげい)のようなフォルムと色が多くの人の関心を集めていた。
「トリプル・オゥ」は生地の産地として強い群馬県桐生市のメーカーが始めた新ブランド。スパンコールの縫い込みや折りの技術、カットワークなどさまざまな技術をテーブルリネンやアクセサリー、バッグなどに仕立てた。
瀬戸焼きの成型職人と開発した、まるでニットのような繊細な表情のカップ。編み目のテクスチャーは2010年のミラノサローネでも目立っていたトレンドだ。
冨田和彦氏の妖艶なデザインが世界的にヒットしたNUSSHA。モスクワから冨田氏のもとへ弟子入りしたというロシア人デザイナー、竹村和莉(たけむらおり)さんの新柄が登場。あえて日本名のビジネスネームでデビューだ。
雲と桜をテーマにした「nuvo sakura紋」だという。紋様の中にはNUSSHAのロゴが隠れているという。
トレンドカフェは家具ブランドの「sixinch」の協力で、シックで幻想的な雰囲気に。「モダン・ビーチ・リゾート」がテーマで、3日間限定とは思えないレベルの空間となった。
系列見本市の「IFFTインテリアライフスタイルリビング」は、11月24日から4日間開催の予定。【本間美紀,エキサイトイズム】
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