今年6月に刊行100年を迎える柳田国男の「遠野物語」の舞台となった岩手県遠野市で、昔話を語り継ぐ「子ども語り部」が活躍している。昔から伝えられてきた民話や伝説をまとめた物語にちなみ、遠野市は「次の100年に向けて語り継いでいってほしい」と期待を込める。
子ども語り部は、お祭りや式典で、遠野の守り神とされる三人姉妹が鎮座する山が決まった「遠野三山」や、馬と女性の悲恋を描いた「オシラサマ」などの昔話を、遠野地方の方言で感情たっぷりに語る。
昔話から生活の知恵まで代々伝えられてきた「口承文化」を守るため、遠野市は昨年から「遠野『語り部』1000人プロジェクト」を始めた。観光客を呼び込むことで、柳田が作中で「馬千匹、人千人の賑わしさ」と記した、かつての活気を取り戻す狙いもある。
語り部は昔話、歴史、食、郷土芸能、生業に分類してガイドやタクシー運転手、店員ら376人を認定。このうち「昔話を一つ話せること」が条件の子ども語り部に102人が選ばれた。
小学校の総合学習で昔話の授業を受けたことで興味を持ち、語り部になった市立綾織中学校1年の菊池大成君(12)は「話の内容が分かるにつれて、面白くなってきた。今では8話覚えた」と誇らしげ。弟の海星君(10)も語り部として「ライバル関係」だ。
普段おとなしい2人は、いざ語り部になると堂々とした表情で語り始める。大成君は「語り部をしながら板前になってお客さんに昔話を語りたい」と将来の夢を話した。
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